海外拠点の現地化・自立化は日本企業の海外拠点経営における共通の指針ともなっていますが、こと人材の現地化・自立化に向けては、いわゆる方法論といわれるまでに手法が体系化されておらず、ともすれば掛け声倒れとなっている会社も見られます。筆者のベトナムにおけるベトナム人材育成の経験や各社経営者との議論でえられた知見から、人材の現地化・自立化に向けた手法論を少しずつ整理していきたいと思います。
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ベトナムがWTOに加盟して以降、海外からの投資を惹きつけんと投資手続きの見直しが度重ねて行われ、現在では特殊でない事業への投資であれば滞りなくライセンスが取得できるようになりました。
しかしながら、国内の役所手続きについてはまだまだ見直しの余地が多くあり、ベトナムへ進出後のお役所とのやり取りの煩雑さには未だに頭を痛めることが多くあります。
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恥ずかしながら在越10年を超えて、初めて「ひったくり」に会いました。バイクとの綱引きに勝てるはずもなくカバンは分捕られ、身を持ってベトナム・ベトナム人の危険を体感することとなりました。
一方で、ひったくり犯を捕まえようと追いかけてくれたのはベトナム人、最寄りの交番へ連れて行ってくれたのもベトナム人。懐かしのヨードチンキや包帯をくれたアパートの主人もベトナム人、アウェーのベトナムで捨てる神あれば拾う神ありを感じさせる出来事でした。
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各社には既に2018年の方針を固めて、新たな取り組みを始められているところでしょうか。3月期の会社にはまさにこれから方針の展開を進められる段階かと思います。
年々ベトナム人マネージャに主体的に部門方針を掲げるよう促す動きが増しており、弊社でも部門方針の策定講座を先に開催しました。少し気になった、駐在員の方にも留意していただきたいポイントがありましたので、共有させていただきます。
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2018年を迎え、気持ちも新たにされたいところですが、多くの会社では昨年を振り返る人事評価の頭の痛い時期を迎えていることと察します。阿吽の呼吸で評価結果が決まる日本と異なり、評価結果はともあれ同僚も引き合いに出して昇給を期待するベトナム人材との折衝は精神的にも疲弊します。
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今年もベトナムに合った人事制度についてのセミナーを開催させていただき、多くの方に参加いただきました。また、周りを見回しても昨今は人事制度がらみの話題が多く、各社の関心の高さが伺えます。
今回は、筆者の人事制度関連の経験から、人事制度構築・改訂に向けた課題提起をしたいと思います。
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2009年頃には「1,000人募集しても40人しか集まらなかった」といった超売り手市場の状況もありましたが、最近は採用募集をかければ、それなりに人が集まるように労働市場の需給バランスが取れるようになってきました。しかしながら、離職者数の多さに比べ、採用時にはなかなか良い人が見つからないのが実情で、ベトナムには「人はいれど、良い人はいない」のではと頭を痛めてしまいます。
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